Keio University 文学部

民俗学考古学専攻

 三田の考古学・民族学研究は、大正 8 年移川子之蔵先生担当の「人類学」の講義にはじまり、柳田国男、大山柏、柴田常恵、松本信広らの諸先生がその基礎を築いてきました。大戦後は藤田亮策、清水潤三、江坂輝弥、小川英雄、近森正、鈴木公雄先生の指導のもとに現在の研究室が整備されました。わたしたちの研究室は、文献のみならず、多様なモノを史料として歴史を研究する専攻です。現在、専攻が所管する資料・標本類は、国宝や重要文化財を含め数万点にのぼります。それらは、幾多の発掘調査や民族調査が実施されてきた結果、収集されたものです。フィールドワークと物質文化研究を重視する研究・教育方針は、今なお受け継がれています。
 学生は、研究の実践に必要な方法論や技術の基礎を学ぶことができます。さらには、専任教員が進める調査プロジェクトに参加し、日本はもちろんのこと世界各地のフィールドワークを体験するチャンスがあります。扱う地域・時代に制限を設けない当専攻には、考古学・民族学・形質人類学の概論を講ずる科目、旧石器から近現代に至る各時代、日本、北アジア、オセアニア、オリエントにいたる様々な地域を対象とする考古学・民族学の専門科目、さらに学芸員資格の取得に必要な博物館学実習など多岐にわたる科目が設置されています。
 研究室には、電子顕微鏡などの分析機器が設置され、自然科学の手法を歴史研究に活用しうる環境も整いつつあります。こうした専門科目と研究環境から多様な知識と業を身につけ、フィールドワークで観察力と対話力を養い、さらに研究会において発表を重ねるなか、論理的思考力とプレゼンテーション技術を身につけ、必修科目の卒業論文作成へと向かいます。