Keio University 文学部

French Literature

仏文学専攻

 1910年のことです。フランス滞在を終えた永井荷風が慶應義塾に就任し、私たちの専攻が実質的に誕生しました。以来百年以上にわたって培ってきた伝統は、自由と創造性、国際性を尊重するものでした。文学・芸術の分野にとどまらず、メディア、通信、実業界など、さまざまな世界で活躍する人材を輩出しています。が、それは「慶應仏文」という看板のおかげではありません。私たちの先輩たちがそれぞれに自己実現のための努力を惜しまなかったからです。
 アメリカ文化の一元性に対する依存が問題にされる今日、ヨーロッパ文化の伝統を体現するフランス語・文化に触れることの重要性はますます増大しています。私たちの専攻では狭義のフランス文化・文学を学ぶだけにとどまらず、それを生かし新しい発想ができる教養を培っていただきたいと考えています。もとより、文学好き、芸術好き、あるいは語学好き、フランスの生活文化好きの学生の多い専攻ですが、これからの世界に向けて、幅広い考え方、国際性が必要となるからです。
 在学中に短期・長期の留学をする学生が多いのも私たちの専攻の特徴です。慶應義塾では高等師範学校、パリ第 3 大学など数多いフランスの大学、さらにカナダのモントリオール大学などと交換協定をもっており、たくさんの学生がこれらの留学制度を利用しています。
 教員に目を向けると、文学・言語・思想・芸術・社会を中心に他のさまざまな分野をカヴァーできるスタッフ陣がそろっています。学生数という点からいっても、きめ細かな対応のできる体制をととのえているといえるでしょう。