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西洋史学専攻

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名前/職位

専攻/専門領域/研究内容

  • 西洋史学専攻
    西洋中世史

    グーテンベルクがヨーロッパに導入した活版印刷に先立って、カトリック世界において大量言説普及システム(マス・メディア)として機能していた托鉢修道会の説教を、基本的には歴史学的に、そして中世研究の関連する諸分野との関連のなかで研究してきました。現在は、大学等で高度な学問的訓練を受けつつ民衆にも語られた知の形式としての説教を糸口として、宗教・文化・政治・学問の絡み合う当時の知的風景を探索しています。

  • 清水 明子
    Shimizu, Akiko
    教授

    西洋史学専攻
    ドイツ現代史・ユーゴスラヴィア史

    ナチズムがヨーロッパ周縁の多民族社会にもたらした支配体制の実態と地域の権力関係、社会変容を明らかにする研究を進めています。ドイツとバルカンにおける国民統合、「民族共同体」構築やネイション形成プロセスの解明につなげ、「国民国家」をめぐる議論にも向き合います。

  • 舘 葉月
    TATE, Hazuki
    准教授

    西洋史学専攻
    フランス現代史、国際関係史

    スイスのジュネーヴに拠点を置く赤十字国際委員会の活動をつうじて、第一次世界大戦期とその後のヨーロッパにおける人道主義の展開を研究しています。また、未曽有の規模となった戦争が終結後も長く社会の様々な面に与え続けた影響を、フランス社会を対象に考えています。最近では感情史に関心を持っており、他者の痛みに対する感情の在り様を、19世紀後半以降の国際人道法の整備と赤十字運動の拡大のなかで読み解いていきたいと思っています。

  • 野々瀬 浩司
    Nonose, Koji
    教授

    西洋史学専攻
    スイス宗教改革史、農村社会史

    これまで宗教改革的な新しい神学が近世ヨーロッパ社会に与えた影響について、実証的に考察してきました。特にドイツ農民戦争期の抗議書を史料として用いて、平民が抱いていた「神の法」思想の分析を行い、16世紀のスイスや西南ドイツにおける農奴制問題と宗教改革運動との関わりを研究しました。最近では、宗教改革期の戦争観や都市と宗教改革の関係についての研究を開始しました。

  • 長谷川 敬
    Hasegawa, Takashi
    准教授

    西洋史学専攻
    古代ローマ史(社会経済史)

    ローマ帝国西方地域、とりわけガリア・ゲルマニア諸属州(現在のフランス、スイス、ベネルクス3国、ドイツ西部・南西部にほぼ相当)の経済や社会について研究しています。私が特に関心を持っているのは、商人や職人たちがどのような人的ネットワークを構築していたか、ということであり、彼らが残した石碑(碑文)を主要史料として、考古学史料や地理学的情報も参照しながらその解明に取り組んでいます。

  • 山道 佳子
    Yamamichi, Yoshiko
    教授

    西洋史学専攻
    スペイン(カタルーニャ)近代史

    スペインの中でも独自の歴史・文化・言語を持つ地域(ネーション)のひとつであるカタルーニャの近代史を研究しています。ここ数年の研究テーマは、18世紀後半から19世紀初頭のバルセローナ市の絹織物及び絹に関わる手工業の職人の世界(仕事、家族、信仰)を、職人とその妻や寡婦の遺言書・死後財産目録・結婚契約書などの史料から再構築することです。なかでも特に現在は、ストッキング製造業者に焦点をあてて調べています。授業では、これまで勉強してきた都市形成、祭り、スポーツなど、カタルーニャの社会文化史に関わるさまざまテーマや、カタルーニャの独立運動の現状などを、広く紹介しています。

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