慶應義塾の心理学研究室は、創設者横山松三郎君のもとで1926年3月に実験室が開設され、1928年には文学部の正式な専攻となりました。
戦後、1951年に大学院(社会学研究科心理学専攻)、1952年には動物実験室、同時期に日吉キャンパスの研究室も開設され、これまでに多くの卒業生、研究者を輩出しています。
その歴史の中で研究室、実験室の移転やカリキュラムの改変を幾度か経ていますが、その研究・教育の理念の中心に厳密な実験と分析を基盤とした徹底的な実証研究による心理の探究があるという点は創設時から一貫しています。
現在は知覚・行動・学習・認知・発達・生物・神経心理等の諸領域にわたる研究・教育をおこなっており、実験科学的なアプローチを用いているという点で文学部の中でも独特な専攻となっています。