148件

全ての専攻

名前/職位

専攻/専門領域/研究内容

  • 青野 純子
    AONO,Junko
    教授

    美学美術史学専攻
    西洋美術史

    17〜18世紀オランダ美術史を専門とし、近世ヨーロッパの絵画市場研究にも取り組んでいます。とりわけ、18世紀以降の国際的な絵画市場と美術コレクションにおける17世紀オランダ絵画の受容と評価に関心を持っています。近年は、17世紀オランダ絵画を模写した18世紀の水彩の複製素描を調査・研究するとともに、ヨーロッパ美術におけるコピー/複製をめぐる問題について、制作と理論の両面から幅広く考察しています。

  • 西洋史学専攻
    西洋中世史

    グーテンベルクがヨーロッパに導入した活版印刷に先立って、カトリック世界において大量言説普及システム(マス・メディア)として機能していた托鉢修道会の説教を、歴史学的に研究してきました。文学、哲学・神学、美術史等など密接に関連した研究テーマであるため、中世研究のひろい枠組みを意識しています。現在は、大学等で高度な学問的訓練を受けつつ民衆にも語られた知の形式としての説教を糸口として、中世後期から近世にかけての宗教・文化・政治・学問の絡み合う知的風景を探索しています。

  • 安形 麻理
    Agata, Mari
    教授

    図書館・情報学専攻
    書誌学、書物史、図書館・情報学

    西洋の初期の活版印刷術、グーテンベルク聖書を中心とするインキュナブラ、写本と刊本の関係、書物に対する考え方や読書の様式の変化などに関心があり、特にデジタル画像を用いたグーテンベルク聖書の研究を継続して行っています。また、資料保存、デジタルアーカイブ、書物のデジタル化、デジタルヒューマニティーズにも興味を持っています。

  • 浅野 雅樹
    Asano, Masaki
    教授

    中国文学専攻
    中国語学

    現代中国語に関する語彙や文法を中心に研究しています。最近は、辞書や教材作成、また語彙指導についての問題をテーマとした研究に取り組んでいます。

  • 浅見 雅一
    Asami, Masakazu
    教授

    日本史学専攻
    キリシタン史、中国天主教史

    16・17世紀のキリシタン時代の歴史を、イエズス会を始めとするカトリック修道会の宣教師達がヨーロッパ本国に送付した書翰や報告書を用いて研究しています。とりわけ、東アジアにおけるキリスト教の神を崇めることに対する倫理の問題に関心を持っており、日本の問題を中国のそれと比較しながら検討しています。

  • 芦野 文武
    Ashino, Fumitake
    准教授

    仏文学専攻
    発話意味論、語彙意味論 (フランス語,日本語)

    「多義語」(主に動詞・形容詞・前置詞・接頭辞)の意味的同一性とヴァリエーションの記述を主要問題に据え、以下のテーマを目下の研究課題にしています。
    ・現代フランス語の前置詞・接頭辞の体系的記述
    ・現代日本語の格助詞の体系的記述
    ・フランス語・日本語のディスコースマーカーの意味論的記述

  • 綾井 桜子
    AYAI, Sakurako
    教授

    教育学専攻
    フランス教育史、教育思想史

    近代フランスの教育の歴史を主たる研究対象として、特に啓蒙主義の時代から19世紀末までの教育思想の意味を、知的・社会的・文化的文脈の中で明らかにしています。教育システムの中でも、人文学や哲学の教育と学習に焦点を当てて、フランスの中等教育の変遷を追っています。また、哲学研究や知識の社会史の観点から、知識と教育をめぐる現代的な問題を考えることにも関心があります。

  • 荒畑 靖宏
    Arahata, Yasuhiro
    教授

    哲学専攻
    現代ドイツ語圏の哲学、哲学的論理学

    私の現在の研究の柱は、二つです。(1) G・フレーゲの論理哲学、前期ウィトゲンシュタイン哲学、ハイデガーの解釈学的現象学を、いわゆる「形而上学的内部主義」と哲学的言語の可能性の問題をめぐって比較・架橋すること、(2)アリストテレス、カント(『判断力批判』)、ハイデガー、ガダマー、ウィトゲンシュタイン、ライル、アンスコム、マクダウェル、M・トンプソンらを、知識論・言語哲学・行為論における「フロネーシスの伝統」とも呼ぶべき哲学的系譜として描きだすこと。

  • 荒谷 大輔
    ARAYA, Daisuke
    教授

    倫理学専攻
    現代フランス思想、精神分析

    近現代のフランス哲学、とりわけジャック・ラカンの精神分析の思想的可能性を深堀りする研究を行ってきました。 ラカンの精神分析は、さまざまな人々の欲望が行き交う中で、私たちが「世界」と呼ぶような認識の枠組みが立ち上がる論理を明らかにしていますが、それはまさに、私たちがいま「当たり前」と考える「世界」の構造をあらためて考え直す契機を与えてくれます。『資本主義に出口はあるか』や『使える哲学』などの著作では、歴史的に積み重ねられた様々な言説によって無意識のレベルで私たちを規定する思考の枠組みを明らかにすることを試みました。 そうした理論的な解明をもとに、現在では「贈与経済2.0」の社会実装を試みています。「贈与経済2.0」については、拙著『贈与経済2.0』や下記ウェブサイトをご覧ください。 https://heart-land.io

  • 安藤 広道
    Ando, Hiromichi
    教授

    民族学考古学専攻
    日本考古学・博物館学

    身近にある考古学資料や物質文化資料を分析対象とし、その成果を大きな歴史学的枠組みのなかに位置付けていくというのが、研究の基本スタンスです。慶應義塾には、三田キャンパス、日吉キャンパスを中心に、先史時代から現代に至る多種多様な資料が存在しており、研究する意義が見いだされたものなら何でも、時代を問わず研究対象にしています。現在は、日吉や三田の近現代、特にアジア太平洋戦争に関わる建造物の調査・研究にエネルギーを注いでいます。こうした研究の成果を軸に、日吉や三田という場に集う、さまざまな立場の人々の歴史的言説を絡み合わせたパブリックヒストリー的活動を展開したいと思っています。

  • 井口 篤
    Iguchi, Atsushi
    教授

    英米文学専攻
    中世英文学 (14-15世紀のラテン語・中英語宗教散文)

    14世紀から15世紀にかけてイングランドで書かれた宗教文学について研究しています。中でも、ラテン語で書かれた宗教作品がどのように俗語である英語に翻訳され受容されたのか、そしてその過程でどのような神学議論が俗語読者たちの間に広がったと考えられるのかについて興味を持っています。

  • 池谷 のぞみ
    Ikeya, Nozomi
    教授

    図書館・情報学専攻
    エスノメソドロジー、情報行動、知識の社会学、サービスデザイン

    図書館・情報学、エスノメソドロジー、情報行動、知識の社会学 さまざまな営みについて、営みに関わる人々の視点から理解することにこだわるエスノメソドロジーという学際的なアプローチをとって研究をしています。人々が想起もしくは共有する知識を行為から切り離さずに理解することで、組織や集団における知識の共有や創造、継承などの問題を考察することに関心があります。これまで図書館や病院、企業などでフィールドワークを行ってきました。それぞれの場面での実践を理解することが、知識の実践的マネジメントに関わる課題を繊細さをもって捉えることになり、それが組織での仕事の仕方やサービスやテクノロジーのデザインについて現場の方々と共同で考える研究にもつながっています。

  • 石田 京子
    Ishida, Kyoko
    教授

    倫理学専攻
    ドイツ倫理思想、法哲学

    イマヌエル・カントの実践哲学、主に法哲学に関心をもっています。これまで、カント哲学体系の内部での法と道徳とのつながりと、そのつながりがカントの法理解に与えた影響、そして、その法理解の現代的意義を研究してきました。それ以外では、ロールズやハーバーマス等、カントに影響を受けた現代政治哲学者たちの思想や応用倫理学にも関心をもっています。

  • 板口 典弘
    ITAGUCHI, Yoshihiro
    准教授

    心理学専攻
    認知心理学,認知神経心理学,計算論的運動制御

    健常者/脳損傷患者さんの身体・運動・認知の相互作用に関する脳機能について,心理学実験・身体動作解析・生理学的計測を組み合わせて検討しています。

  • 市川 崇
    Ichikawa, Takashi
    教授

    仏文学専攻
    現代フランス文学及び思想

    20世紀のフランス文学および思想を主な研究対象としています。ジョルジュ・バタイユ、モーリス・ブランショ、ジャン=ポール・サルトルらについてのミシェル・フーコー、ジャック・デリダらの考察を参照しながら、実存主義が構造主義、ポスト構造主義によって乗り越えられて行く過程について考察しています。最近は、1980年代のジャン=リュック・ナンシーの共同体論に焦点を絞り、ナンシーによるバタイユ読解の射程やブランショの共同体論との差異について考えています。

  • 伊藤 敦広
    ITOH, Atsuhiro
    准教授

    教育学専攻
    ドイツ教育思想史、陶冶理論(人間形成論)

    18・19世紀のドイツ語圏を中心として教育と人間形成(陶冶)の思想史研究をおこなっています。特に人間形成の場としての大学とミュージアムの制度と理念に関心を寄せています。

  • 稲葉 昭英
    Inaba, Akihide
    教授

    人間科学専攻
    計量社会学、社会統計学、社会調査法、家族社会学、福祉社会学

    データ分析に関する計量的・非計量的方法に関心があります。これまではこうした道具を用いて社会構造とメンタルヘルス、家族・ライフコースなどを対象とした応用的な研究を行ってきました。近年はとくに貧困・低所得の世代的再生産やライフコースへの影響のメカニズムに関心があり、社会福祉政策・制度の効果にも関心を有しています。

  • 英米文学専攻
    英語学・社会言語学・談話分析

    社会言語学、談話分析などの観点から英語のグローバル化・ローカル化、その日本語や日本との関わり、日本、日本語の英語化などを生態学的に研究し、発信しています。

  • 岩間 一弘
    Iwama, Kazuhiro
    教授

    東洋史学専攻
    東アジア近現代史、食の文化交流史、中国都市史

    上海をおもなフィールドとして、近代都市の社会変動を研究しました。また、食の文化交流をテーマとして、20世紀以降のナショナリズムが中国料理をどのように変えたのか、日本の帝国主義が中国料理の受容にどのように影響したのかを考えました。近年では、現代中国における地方料理の形成や、中国・日本・韓国料理のアイデンティティの歴史にも関心をもっています。各都市の雑誌・新聞や行政・企業文書を精査・照合し、さらにインタビュー調査を補充して、できるだけ多くの具体例を検証するように心がけています。

  • 社会学専攻
    メディア・コミュニケーション研究、普及研究、社会心理学

    様々なメディアを、人々はなぜ、どのように利用し、その利用から何を経験しているのか?その利用のあり方には何が影響しているのか?など、メディアの利用とコミュニケーション行動について、社会心理学的な観点から研究を行っています。また、メディア環境および利用行動の変化に伴うニュースの生産、普及、受容過程の変容についても研究を行っています。

  • 哲学専攻
    西洋中世哲学

    西洋中世のキリスト教思想家トマス・アクィナスの思想を存在論や認識論を中心に勉強しています。英米系分析哲学の手法を用いて古典的な問題に新たな光を当てることが面白いと思っています。その他、英米系現代認識論や分析系宗教哲学の分野にも関心を持っています。

  • 上島 淳史
    UESHIMA, Atsushi
    助教

    人間科学専攻
    社会心理学

    社会的な場面における意思決定について研究しています。特に規範・秩序の成立と人間の意思決定の関係に関心があります。これまでの研究では、人々が限られた資源をどのように社会の成員に分配することを好むかについて主に実験室実験を用いて明らかにしてきました。より近年では、研究に利用可能な実社会データや計算資源が増大していることを活用した社会心理学研究に注目しています。

  • 上杉 誠
    UESUGI, Makoto
    助教

    仏文学専攻
    19世紀フランス文学

    19世紀フランス文学、とりわけスタンダールを対象に小説、伝記、自伝、旅行記、政治論、芸術批評といったジャンルの作品の読解に取り組んでいます。古代ローマ人、芸術家像、チチスベオの習慣、王政の原理、軍人の理想といった主題を通してあらわれる「名誉」の概念を取り上げながら、19世紀の作家たちが過去から継承した主題や理想をいかに変容させたのか検討しています。

  • 上野 大輔
    Ueno, Daisuke
    准教授

    日本史学専攻
    日本近世史

    近世社会は、私たちの生きる近代社会の前提をなす、いわば伝統社会に当たると考えられます。私は仏教を切り口として、この時代の在り方を考えています。「宗教社会史」と銘打って、取り組んでいるところです。
    出発点は、地域で生活を営む民衆と、仏教の救済思想との関係を問うことでした。近年では、仏教教団と幕藩領主との関係、言い換えれば近世の政教関係を検討しています。また、神仏をめぐる秩序にも関心を持っています。

  • 心理学専攻
    認知神経科学、神経心理学、生理心理学、認知心理学

    情動と記憶および社会性を生み出す認知神経メカニズムに興味を持っています。アプローチとしては、認知心理学の基礎的な実験方法に加え、高次脳機能障害を対象とする神経心理学的方法、ファンクショナルMRIや脳波計(EEG)を用いる脳機能画像法、自律神経機能を調べる心理生理学的方法を用いています。