内容:
演題1:『情報教育と学校図書館が結びつくために』を通じて考える学校図書館界の課題
発表者:今井福司氏(白百合女子大学基礎教育センター)
概要:発表者は2022年3月に、学校図書館業界が目を向ける必要があると思われる情報教育のテーマを扱った書籍を著した。学校図書館は様々な領域や関係者が関わりながらも、関係が深いと思われる情報教育であってもその結びつきは十分ではない状況が続いている。本発表では同書の編集意図や経緯に取り上げながら、なぜ「結びつく」必要があるのかについて、学校図書館界の課題を取り上げる。
演題2:情報教育の現状・未来と学校図書館活用の可能性
発表者:中園長新氏(麗澤大学国際学部)
概要:GIGAスクール構想による1人1台端末の整備や大学入試における「情報」の科目追加など、学校教育におけるICT環境や情報教育が大きく変化しようとしている。一方で、「情報」という言葉がICTのみを指し、多様な資源との結びつきに目を向けられていない現状がある。本発表では、学校教育において伝統的に情報を扱ってきた学校図書館が、これからの情報教育にどのように関わり、お互いに高め合うことができるかについて検討を行う。