講演会の概要:
人間は誰でもが、主体的・対話的で深い学びによって、自己の知識やスキルを意味ある形で身につける能力を、脳の仕組みとして持っている。とりわけ教育環境において、そのような脳の能力を促進・活性化することにより、子どもは「学びと成長」を続け、社会において活躍する自立したエキスパート行為者となることが期待されている。そこで、本講演では、日本そして OECD を始めとして世界中の教育改革で(共通して)目指されている子どもの「学びと成長」を、人間の行為(=意図と意欲をもった行動)を支える「積極的な脳システム Enactive Brain 理論&モデル」を提案・利用し、脳科学的に説明する。