概要:1960年代における米国の図書館界でのビブリオグラフィックインストラクションを系譜とする情報リテラシー教育は、コンピュータおよび通信技術の高度化が進む状況の中で、その重要性をますます高めている。高等教育におけるコアコンピテンスのなかで、コミュニケーション能力、論理的思考力、問題解決能力と並び、情報リテラシーはその中核であり、その教育に対して図書館情報学は中心的な貢献を果たさなければならない。さらには、2017年に発表されたTransformerモデルにより飛躍的に発展した人工知能(AI)が、例えばサーチエンジンへの生成AIの組み込みなどを通じて、情報の収集・選択・加工・活用に大きな影響を与えているという現状がある。生成AIの利活用のためのAIリテラシーの重要性が各所で指摘される中で、このシンポジウムでは、情報リテラシーとAIリテラシーの関係を整理しつつ、日本の大学におけるそれらの教育の方向性を探っていく。