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教育学専攻
教育学専攻
フランス教育史、教育思想史
近代フランスの教育の歴史を主たる研究対象として、特に啓蒙主義の時代から19世紀末までの教育思想の意味を、知的・社会的・文化的文脈の中で明らかにしています。教育システムの中でも、人文学や哲学の教育と学習に焦点を当てて、フランスの中等教育の変遷を追っています。また、哲学研究や知識の社会史の観点から、知識と教育の現代的な問題を考えることにも関心があります。
教育学専攻
パーソナリティ心理学,教育心理学
人間の行動,発達,進化に関わる幅広いテーマに関心を持っています。具体的には,パーソナリティや社会的関係性(親子関係や恋愛関係など)における個人差の起源とその発達,生涯発達過程におけるパーソナリティや知能などの個人差変数のアウトカム,環境感受性の個人差と進化,などを量的な研究手法を通じて明らかにしようとしています。
教育学専攻
発達心理学、発達行動遺伝学
子ども個々に異なる発達の軌跡を踏まえたうえで、「一人ひとりにとって最も良い家庭環境・家庭外の環境とはどのようなものか」ということに関心があります。保育園・幼稚園・家庭を主なフィールドとし、乳児期から思春期にあたる子どもの社会性・認知発達及び精神的健康をテーマに、発達心理学・発達行動遺伝学の研究を進めています。
教育学専攻
陶冶理論 (人間形成論)、教育思想史
特に以下の点に関心をもち研究しています。
1 . 美的経験と陶冶(人間形成)の問題。
1.1 19世紀末〜20世紀ドイツの芸術・音楽教育の実践と理論への思想史的関心。
1.2 美的経験を適切に記述するための理論への関心。エルンスト・カッシーラー「シンボル形式の哲学」や近・現代ドイツの人間学への関心。
2 . ドイツ近現代教育思想史。特に「陶冶Bildung」概念に関する思想史研究。
3 . 現代日本において「大人になる」ことの意味・条件をさぐること。
教育学専攻
比較大学史・大学論、高等教育思想史、アメリカ教育史、教育学教育論
日本の大学改革・政策の動向を意識しつつ、アメリカの大学・高等教育について比較教育学の観点から研究しています。両国の大学・高等教育のシステム・制度、政策、組織・運営・ガバナンス、カリキュラムとそのマネジメントなどについて、主に思想的・歴史的構造の比較に関心をもっています。これまでは教養の形成や教育にかかわる諸問題を中心に検討してきました。主たる事例としているのは、実験的改革を繰り返すシカゴ大学です。
教育学専攻
日本教育史、社会教育史
日本の近代化過程において、読書という行為が人間形成にどのように関わるのかを歴史的に検討することを研究課題としてきました。上記の研究課題に加え、現在、明治期から1970年代に至るまでの学校・家庭・地域の連絡・協力関係について、第二次世界大戦後の成人女性(主に「母親」)に対して「民主主義」や「民主化」といった新しい理念がどのように教育されていったのかについて研究を進めています。
教育学専攻
教育哲学、教育思想
教育と言語の問題全般に哲学的な関心をもっており、特にウィトゲンシュタインの哲学を研究対象としています。自律と他律といった教育学の古典的諸問題を言語論的観点から語り直すことを目標に、言語の規範性と創造性、経験と言語との関連性、概念の呪縛からの解放といった論点について考察しています。