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倫理学専攻
倫理学専攻
現代フランス思想、精神分析
近現代のフランス哲学、とりわけジャック・ラカンの精神分析の思想的可能性を深堀りする研究を行ってきました。 ラカンの精神分析は、さまざまな人々の欲望が行き交う中で、私たちが「世界」と呼ぶような認識の枠組みが立ち上がる論理を明らかにしていますが、それはまさに、私たちがいま「当たり前」と考える「世界」の構造をあらためて考え直す契機を与えてくれます。『資本主義に出口はあるか』や『使える哲学』などの著作では、歴史的に積み重ねられた様々な言説によって無意識のレベルで私たちを規定する思考の枠組みを明らかにすることを試みました。 そうした理論的な解明をもとに、現在では「贈与経済2.0」の社会実装を試みています。「贈与経済2.0」については、拙著『贈与経済2.0』や下記ウェブサイトをご覧ください。 https://heart-land.io
倫理学専攻
倫理学史、形而上学、現代倫理学
I am interested in topics situated at the intersection of metaphysics and ethics, mainly, but not exclusively in Kant. These topics include the multifaceted debate on free will and determinism, the question of objectivity and realism in ethics, Kant’s transcendental idealism and his approach to moral philosophy, as well as the conception of natural practical law in Aquinas and Scotus. Currently, I am working on a monograph on the relevance of Luis de Molina's thought for Kant’s theoretical and practical philosophy. Molina is a 16th century Scholastic philosopher and theologian, and in my opinion, Kant's revolutionary ideas about free will are to a large extent inspired by this remarkable predecessor of his.
倫理学専攻
生命倫理、医療倫理
格差や貧困、差別など社会的不正義に由来して生じる医療の倫理的課題の一部として、慢性疾患医療と出生前検査の倫理的課題に注目してきました。こうした領域の諸課題を、「福祉」や「自由」、「自律」などの諸概念の観点から分析すると共に、これら諸概念をめぐる現代英米圏の規範倫理学・生命倫理の議論に検討を加えることで、課題の考察を行っています。
倫理学専攻
イギリス倫理思想史
倫理学史、倫理学理論、応用倫理学の分野で研究を行っています。倫理学史では、近代イギリスの倫理思想の歴史を辿り、その全体像を捉えることを、倫理学理論では、現代の倫理学における主要な理論を検討し、その可能性と限界を示すことを、応用倫理学では、経済における倫理的な問題について考察し、その原因を明らかにすることを試みています。