慶應義塾大学文学部は、「第3回西脇順三郎学術賞」の受賞作を決定しました。
西脇順三郎学術賞は、2015年に文学部創設125年を迎えるにあたり、文学部に連なる新進気鋭の研究者の一層の活躍を期待して設定された研究奨励賞です。応募資格は、慶應義塾専任者、または文学部卒業者・文学研究科出身者・社会学研究科出身者で、原則として50歳未満の研究者としており、文学・文献学・美学美術史学・語学および芸術にかかわる研究領域の著作を対象としています。
なお「西脇順三郎学術賞」と同時期に設定された研究奨励賞として「井筒俊彦学術賞」があります。2016年以後、奇数年に井筒俊彦学術賞、偶数年に西脇順三郎学術賞を隔年交互に授与することとしています。
授賞式は6月13日(水)に三田キャンパス、北館ホールにて行われました。小倉孝誠文学部教授・西脇順三郎学術賞選考委員長より選考理由について説明があり、続いて松浦良充文学部長から受賞作著者の3名に表彰状と副賞が授与されました。
<第3回西脇順三郎学術賞>
受賞作:『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』(中央公論新社、2017年)
著者:小川 剛生 君(慶應義塾大学文学部教授)
受賞作:『ライヒャルト ゲーテ時代の指導的音楽家』(慶應義塾大学出版会、2017年)
著者:滝藤 早苗 君(慶應義塾大学講師)
受賞作:『詩經解釋學の繼承と變容―北宋詩經學を中心に据えて―』(研文出版、2017年)
著者:種村 和史 君(慶應義塾大学商学部教授)