概要

哲学は人類最古の学問のひとつです。しかし、実は哲学のその「古さ」は、つねに「新しさ」をも含んでいます。なぜなら、哲学をするとは、この世界に生きる誰もが感じ、多少とも疑問に思っているような事柄を、もう少し厳密にそして首尾一貫して考えてみようとする、人間の普遍的な衝動の発露にほかならないからです。つまり、哲学は普遍的であるからこそ、歴史的には他の学問に先んじて生じながらも、けっして古くさくなることな く、私たちにとってつねに新しくあり続けるのです。

哲学のこの古さと新しさ——哲学の普遍性——を体現するのが、まさに本専攻であると言えます。本専攻の伝統的な特徴は、最も古きものと最も新しきもの、つまり古典と現代という二極に教育・研究の軸を置きながら、普遍的な哲学的問題をめぐって両極が相互の理解と協力へと開かれているという点にあります。一方の、古代哲学から中世哲学までの古典研究においては、ギリシア語、アラビア語、ラテン語が飛び交い、哲学の原点にあ る諸問題が議論されながらも、現代の哲学的状況にとっての意義がつねに 問題とされます。他方の、20世紀以降の現代哲学研究においても、論理学、分析哲学、科学哲学、現象学それぞれの最先端研究が追求されながらも、つねにその哲学的意義、つまり哲学的な根本性が、古典研究に照らして問 い質されているのです。

学びのプロセス
(卒業までのプロセス)

教員