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全ての専攻

名前/職位

専攻/専門領域/研究内容

  • 赤江 雄一
    Akae, Yuichi
    教授

    西洋史学専攻
    西洋中世史

    グーテンベルクがヨーロッパに導入した活版印刷に先立って、大量言説普及システム(マス・メディア)として機能していた托鉢修道会の説教を、歴史学的に、しかし文学研究との接点において研究してきました。現在は、大学等で高度な学問的訓練を受けつつ民衆にも語られた知の形式としての説教を一つの糸口として、宗教・文化・政治・学問の絡み合う当時の知的風景を探索しています。

  • 安形 麻理
    Agata, Mari
    教授

    図書館・情報学専攻
    書誌学、書物史、図書館・情報学

    西洋の初期の活版印刷術、特にグーテンベルク聖書を中心とするインキュナブラ、写本と刊本の関係、書物に対する考え方や読書の様式の変化などに関心があり、デジタル画像を用いたグーテンベルク聖書の研究を継続して行っています。また、資料保存、デジタルアーカイブ、貴重書のデジタル化、デジタル人文学にも興味を持っています。

  • 浅野 雅樹
    Asano, Masaki
    教授

    中国文学専攻
    中国語学

    現代中国語に関する語彙や文法を中心に研究しています。最近は、辞書や教材作成、また語彙指導についての問題をテーマとした研究に取り組んでいます。

  • 浅見 雅一
    Asami, Masakazu
    教授

    日本史学専攻
    キリシタン史、中国天主教史

    16・17世紀のキリシタン時代の歴史を、イエズス会を始めとするカトリック修道会の宣教師達がヨーロッパ本国に送付した書翰や報告書を用いて研究しています。とりわけ、東アジアにおけるキリスト教の神を崇めることに対する倫理の問題に関心を持っており、日本の問題を中国のそれと比較しながら検討しています。

  • 芦野 文武
    Ashino, Fumitake
    准教授

    仏文学専攻
    発話意味論、語彙意味論 (フランス語,日本語)

    「多義語」(主に動詞・形容詞・前置詞・接頭辞)の意味的同一性とヴァリエーションの記述を主要問題に据え、以下のテーマを目下の研究課題にしています。
    ・現代フランス語の前置詞・接頭辞の体系的記述
    ・現代日本語の格助詞の体系的記述
    ・フランス語・日本語のディスコースマーカーの意味論的記述

  • 綾井 桜子
    AYAI, Sakurako
    教授

    教育学専攻
    フランス教育史、教育思想史

    近代フランスの教育の歴史を主たる研究対象として、特に啓蒙主義の時代から19世紀末までの教育思想の意味を、知的・社会的・文化的文脈の中で明らかにしています。教育システムの中でも、人文学や哲学の教育と学習に焦点を当てて、フランスの中等教育の変遷を追っています。また、哲学研究や知識の社会史の観点から、知識と教育の現代的な問題を考えることにも関心があります。

  • 荒畑 靖宏
    Arahata, Yasuhiro
    教授

    哲学専攻
    現代ドイツ語圏の哲学、哲学的論理学

    私の現在の研究の柱は、二つです。(1) G・フレーゲの論理哲学、前期ウィトゲンシュタイン哲学、ハイデガーの解釈学的現象学を、いわゆる「形而上学的内部主義」と哲学的言語の可能性の問題をめぐって比較・架橋すること、(2)アリストテレス、カント(『判断力批判』)、ハイデガー、ガダマー、ウィトゲンシュタイン、ライル、アンスコム、マクダウェル、M・トンプソンらを、知識論・言語哲学・行為論における「フロネーシスの伝統」とも呼ぶべき哲学的系譜として描きだすこと。

  • 荒谷 大輔
    ARAYA, Daisuke
    教授

    倫理学専攻
    哲学/倫理学

    近現代のフランス哲学、とりわけジャック・ラカンの精神分析の思想的可能性を深堀りする研究を行ってきました。 ラカンの精神分析は、さまざまな人々の欲望が行き交う中で、私たちが「世界」と呼ぶような認識の枠組みが立ち上がる論理を明らかにしていますが、それはまさに、私たちがいま「当たり前」と考える「世界」の構造をあらためて考え直す契機を与えてくれます。『資本主義に出口はあるか』や『使える哲学』などの著作では、歴史的に積み重ねられた様々な言説によって無意識のレベルで私たちを規定する思考の枠組みを明らかにすることを試みました。 また、そうした無意識の構造は、文字通りの意味で私たちの「身体」を規定しているため、哲学の実践として、コンテンポラリーダンスの領域での作品作りにも関わっています。

  • 安藤 広道
    Ando, Hiromichi
    教授

    民族学考古学専攻
    日本考古学・博物館学

    身近にある考古学資料や物質文化資料を分析対象とし、その成果を大きな歴史学的枠組みのなかに位置付けていくというのが、研究の基本スタンスです。慶應義塾には、三田キャンパス、日吉キャンパスを中心に、先史時代から現代に至る多種多様な資料が存在しており、研究する意義が見いだされたものなら何でも、時代を問わず研究対象にしています。現在は、日吉や三田の近現代、特にアジア太平洋戦争に関わる建造物の調査・研究にエネルギーを注いでいます。こうした研究の成果を軸に、日吉や三田という場に集う、さまざまな立場の人々の歴史的言説を絡み合わせたパブリックヒストリー的活動を展開したいと思っています。

  • 井口 篤
    Iguchi, Atsushi
    准教授

    英米文学専攻
    中世英文学 (14-15世紀のラテン語・中英語宗教散文)

    14世紀から15世紀にかけてイングランドで書かれた宗教文学について研究しています。中でも、ラテン語で書かれた宗教作品がどのように俗語である英語に翻訳され受容されたのか、そしてその過程でどのような神学議論が俗語読者たちの間に広がったと考えられるのかについて興味を持っています。

  • 池谷 のぞみ
    Ikeya, Nozomi
    教授

    図書館・情報学専攻
    エスノメソドロジー、情報行動、知識の社会学、サービスデザイン

    人々のさまざまな営みを、営みに関わる人々の視点から理解することにこだわるエスノメソドロジーという学際的なアプローチをとって研究をしています。営みにおける実践を、人々が想起もしくは共有する知識を実践から切り離さずに理解することで、組織や集団における知識の共有や創造、継承などの問題を考察することに関心があります。これまで図書館や病院、企業などでフィールドワークを行ってきました。それぞれの場での実践を理解することが、知識のマネジメントに関わる課題を繊細さをもって捉えることになり、それが組織での仕事の仕方やサービスやテクノロジーのデザインについて現場の方々と共同で考える研究にもつながっています。

  • 伊澤 栄一
    Izawa, Eiichi
    教授

    心理学専攻
    動物心理学、動物行動学、神経行動学

    動物の “心” の進化に脳構造、身体デザイン、生態がどのように結びついているかを理解するのが大きな目標です。現在は、鳥類カラスを対象に近縁種間の比較研究を進めています。多面的な切り口が得られるよう、実験室内外での行動実験・観察、神経科学実験(電気生理、免疫組織化学など)、野外調査などの手法を併用しています。また、国内外の研究チームとの共同研究も進めています。

  • 石川 透
    Ishikawa, Tooru
    教授

    国文学専攻
    物語文学、説話文学

    平安〜近世期の物語・説話文学の成立、並びに、その享受を研究しています。

  • 石田 京子
    Ishida, Kyoko
    准教授

    倫理学専攻
    ドイツ倫理思想、法哲学

    イマヌエル・カントの実践哲学、主に法哲学に関心をもっています。これまで、カント哲学体系の内部での法と道徳とのつながりと、そのつながりがカントの法理解に与えた影響、そして、その法理解の現代的意義を研究してきました。それ以外では、ロールズやハーバーマス等、カントに影響を受けた現代政治哲学者たちの思想や応用倫理学にも関心をもっています。

  • 板口 典弘
    ITAGUCHI, Yoshihiro
    准教授

    心理学専攻
    実験心理学,認知神経心理学,計算論的運動制御

    健常者/脳損傷患者さんの身体・運動・認知の相互作用に関する脳機能について,心理学実験・身体動作解析・生理学的計測を組み合わせて検討しています。

  • 市川 崇
    Ichikawa, Takashi
    教授

    仏文学専攻
    現代フランス文学及び思想

    1930年代のフランス文学及び思想を主な考察の対象としています。シュールレアリスト、ジャンポール・サルトル、ジョルジュ・バタイユといった当時の若い世代の文学者、思想家が、ニーチェやハイデガーの影響を受けながら、どのように「思考する主体」を問い直そうとしていたのかを考えています。

  • 英米文学専攻
    初期近代イギリス文学・演劇

    初期近代イギリスを研究対象にしています。特にその時期の演劇、宗教、出版・手稿文化、民衆文化などに関心があります。作家研究としては、ウィリアム・シェイクスピアやクリストファー・マーロウなどの劇作家を中心に、新しい形の評伝に取り組んでいます。

  • 稲葉 昭英
    Inaba, Akihide
    教授

    人間科学専攻
    計量社会学、社会統計学、社会調査法、家族社会学、福祉社会学

    データ分析に関する計量的・非計量的方法に関心があります。これまではこうした道具を用いて社会構造とメンタルヘルス、家族・ライフコースなどを対象とした応用的な研究を行ってきました。近年はとくに貧困・低所得の世代的再生産やライフコースへの影響のメカニズムに関心があり、社会福祉政策・制度の効果にも関心を有しています。

  • 井上 逸兵
    Inoue, Ippei
    教授

    英米文学専攻
    英語学・社会言語学・談話分析

    社会言語学、談話分析などの観点から英語のグローバル化・ローカル化、その日本語との関わりなどを生態学的に研究しています。

  • 井上 櫻子
    Inoue, Sakurako
    教授

    仏文学専攻
    18世紀フランス文学・思想

    「18世紀は哲学の世紀であり、詩的精神は死滅した」という従来のフランス18世紀の捉え方に疑問を抱いたことを出発点として、自然とその中で生きる人々の感情を描く18世紀特有のジャンル「描写詩」の発展と、啓蒙思想家ルソーやディドロの人間論、美学的考察との関係について研究しています。また、19世紀以降のフランス詩の発展と描写詩の関連にも興味をもっています。

  • 人間科学専攻
    社会心理学(対人的影響、社会的影響力、集団過程論)

    社会心理学の中でも、社会的影響力(social power)、依頼や説得などの対人的影響に関心をもっています。具体的には、 相互作用的説得の観点から、説得テーマの特性に合わせた説得要因の整理を行うこと、 社会的影響力の保持による認知パターン変化に基づいて社会的影響力の基盤を捉え直すことです。そのほか、社会心理学の観点から大規模被災後の避難所運営にも目を向けています。

  • 岩間 一弘
    Iwama, Kazuhiro
    教授

    東洋史学専攻
    東アジア近現代史、食の文化交流史、中国都市史

    上海をおもなフィールドとして、新中間層と大衆消費・大衆動員の出現をテーマに、近代都市の社会変動を研究しました。近年は食の文化交流をテーマとして、20世紀以降のナショナリズムが中国料理をどのように変えたのか、帝国主義・植民地主義が東アジアの食文化にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにしようとしています。各都市の雑誌・新聞や行政・企業文書を精査・照合し、さらにインタビュー調査を補充して、できるだけ多くの具体例を検証するように心がけています。

  • 社会学専攻
    メディア・コミュニケーション研究、普及研究、社会心理学

    様々なメディアを、人々はなぜ、どのように利用し、その利用から何を経験いるのか?その利用のあり方には何が影響しているのか?など、メディアの利用とコミュニケーション行動について、社会心理学的な観点から研究を行っています。また、メディア環境および利用行動の変化に伴うニュースの生産、普及、受容過程の変容についても研究を行っています。

  • 哲学専攻
    西洋中世哲学

    西洋中世のキリスト教思想家トマス・アクィナスの思想を存在論や認識論を中心に勉強しています。英米系分析哲学の手法を用いて古典的な問題に新たな光を当てることが面白いと思っています。その他、英米系現代認識論や分析系宗教哲学の分野にも関心を持っています。

  • 上杉 誠
    UESUGI, Makoto
    助教

    仏文学専攻
    19世紀フランス文学

    19世紀フランス文学、とりわけスタンダールを対象に小説、伝記、自伝、旅行記、政治論、芸術批評といったジャンルの作品の読解に取り組んでいます。古代ローマ人、芸術家像、チチスベオの習慣、王政の原理、軍人の理想といった主題を通してあらわれる「名誉」の概念を取り上げながら、19世紀の作家たちが過去から継承した主題や理想をいかに変容させたのか検討しています。