文学部では、人間の文化・社会に関わる学問領域が、さまざまな形で探求されています。その中には、高校生活では目にすることのなかった、未知の分野も多々含まれていることでしょう。また、「何を」学ぶかだけでなく、「どうやって」リサーチをすればいいのか、受験勉強が終わった先で、どんなスキルが求められているのか、当惑している方もいるでしょう。慶應文学部の英語科目は、「高校レベルの学習」と「大学の専門課程で行われる研究」の橋渡しを目指して、クラスがデザインされています。
学生は各自の興味関心にあわせて、週2コマの授業を履修選択します。文学部に設置された17専攻の多様さを反映し、英語科目も「文化・社会・自然」の広範囲な領域をカバーする、バラエティに富んだ授業が開講されています。各授業の扱うテーマはさまざまですが、共通するのは「リーディング力の習熟」という理念です。三田の専門課程においては、多くの専攻分野において古典文献を解釈・討議したり、先行研究の文献調査・吟味をすることが求められます。英語科目の履修を通じて、こうした「文献講読」に必要な、言語運用・文章理解の力を育みます。
「文献講読」の実践とは、文章の内容理解だけでなく、リーディングを介して自身の意見や視点を形成し、これを討議・共有するプロセスを含みます。したがって、「リーディングを出発点とする」文学部の英語教育は、発信能力の育成にも力を入れています。上級・最上級レベルのクラスは、すべて英語を用いて運用され、中級・中級発展レベルの学生に対しても、オール・イン・イングリッシュで学ぶ機会が提供されています。
本サイトのスタッフ紹介コーナーには、各教員の授業例が掲載されています。気になるテーマや先生を発見したら、ぜひ英語科目のシラバスを覗いてみてください。きっと、あなたの心をギュッとつかむ、「これだ」というクラスが見つかるはずです。おもしろそうな授業を見つけること、シラバスでの発見が、大学での英語学習の第一歩です。春になったら、英語辞書(電子辞書)を持って、授業教室へと向かいましょう。
毎年、プレイスメント・テスト実施後に、英語科目の履修ガイダンスが開かれます。これに併せて、履修のための英語科目ガイダンス・ウェブサイトもリリースされます。そちらに履修に関する FAQ 集がありますので、必要に応じて参照してください。ガイダンス・ウェブサイトのURLは、当該時期にCANVAS等のプラットフォームを通じて告知されます。